『イノベーション・オブ・ライフ』 クレイトン・M・クリステンセン 著
イノベーション・オブ・ライフ ハーバード・ビジネススクールを巣立つ君たちへ
- 作者: クレイトン・M・クリステンセン,ジェームズ・アルワース,カレン・ディロン,櫻井祐子
- 出版社/メーカー: 翔泳社
- 発売日: 2012/12/07
- メディア: 単行本
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【所感】
・2012年の本。クリステンセンって、ほんと、すごいね。翻訳もよくて、さらっと、3時間くらいか、もうちょっとかな。
・なんというか、生きる気迫というか、生の迫力みたいな印象もあり。
・将来有望だった同窓生たちが、年々、不幸になっていくのは、なぜだろうか?から、始まったそうな。業界トップの優良企業が、新興企業になんで負けていくのか?に近い疑問設定かも。なので、メインテーマは、キャリア、家族、ダークサイドに墜ちない方法、の3点。
・『イノベーションのジレンマ』にでてくる理論を、個人の人生、もしくは、個人レベルでの意思決定にあてはめてみたら、こうなりました、という一冊。経営者も、個人も、意思決定が大切で、そこで必要な考え方は同じだよね、で、組織の経営者も、家族の長も、組織への働き掛けとか、同じだよね、という感じか。『イノベーションのジレンマ』を読んでから、ちょっと時間が経ってるから、懐かしくて、個人の人生をケースとした『イノベーションのジレンマ』の復習みたいな感じ
・『ワーク・シフト』の直後に読むのに、丁度、良い感じ。どっちか一冊を読むなら、こっち。両方読むなら、『ワークシフト』→『イノベーション・オブ・ライフ』の順番がお勧めか。『ワーク・シフト』は今とか、この10年の本だけど、『イノベーション・オブ・ライフ』は、時代を超える(可能性のある)本、かな。でも、『イノベーションのジレンマ』を知らないと、本書だけだと、理解が及ばないというか、わかりにくい、かも。
・仕事とか就職で悩んでる、悩むであろう、学生さんとか、たぶん、中学生とか高校生とかで読んどくといいかも。もちろん、大人は必読か。『イノベーションのジレンマ』を知ってる人なら、その理論で、自分をケースとして、考えてみてから、本書を読むと、よりグッド。
【目次】
序 講
第 1講 羽があるからと言って・・・
・「何を考えるべきか」と「どう考えるべきか」の違い
・わたしには意見がない、理論には意見がある
・理論を人生に役立てる
第1部 幸せなキャリアを歩む
第 2講 わたしたちを動かすもの
・動機付け要因と衛生要因のバランス
第 3講 計算と幸運のバランス
・創発的戦略と意図的戦略のバランス
・仮定を検証することの大切さ
第 4講 口で言ってるだけでは戦略にならない
・資源配分のパラドックス
第2部 幸せな関係を築く
第 5講 時を刻み続ける時計
・良い資本と悪い資本の論理 成長は気長に、利益は性急に
・人生の投資を後回しにするリスク
第 6講 そのミルクシェイクはなんのために雇ったのか?
・解決すべき用事
・犠牲と献身
第 7講 子供たちをテセウスの船に乗せる
・未来をアウトソーシングしてはいけない
第 8講 経験の学校
・結果評価ではなくプロセス(経験)評価
第 9講 家庭内の見えざる手
・企業文化はどのように形成されるか
・わが家の行動指針
第3部 罪人にならない
第10講 この一度だけ・・・
・限界的思考の罠
・100%守る方が98%守るよりたやすい
終講