『風の谷のナウシカ』   宮崎駿 著

風の谷のナウシカ 全7巻箱入りセット「トルメキア戦役バージョン」

風の谷のナウシカ 全7巻箱入りセット「トルメキア戦役バージョン」


【所感】
・今まで読んだことなくて、一気読み。一コマ一コマの展開が早くて、けっこう、戻ったりしながら、なんとか読破。
・映画のナウシカと、全然違う話で、新鮮。この原作をそのまま2時間の映画にするのは、そりゃ無理だわさ。
・なんかすごかったぁ。言葉にしにくい感想。壮大というか。ちょっと、手塚っぽいとも思ったり。
・諦めと希みというか、受容と希望というか、それでも僕は生きる、というか。
・これが、80年代の作品というのも、また重要な要素かも。

 『日本経済史 現代経済の歴史的前提』   原朗 著

    
【所感】
・どうやら2001年頃に購入して、14年ほど読まずにずっと埋もれてたらしい。99年の改訂版なので、中身的には、明治以降、バブルあたりまでがメインで、失われた20年はサワリくらい。
  
放送大学の教材だし、定年退官済みの東大元教授が書いただけあって、お堅い雰囲気が満タン。わかりやすく頑張りました、という雰囲気も感じるけど、90年代までの教科書の限界か。伝え方もあるけど、権力者の経済政策史というのが強くて、結局、全体がよくわからん、というか。できれば、時代の経済構造全体とその規模をもっと説明して欲しかった。で、その構造がどう変わっていくのか、その変化のキッカケは、なんだったのか。時代は経済で決まります!みたいな。
  
・自給自足経営から、じわりじわりと流通経済が普及してく感じが気になる。普及してくエンジンとして、権力者の欲望、というよりも、戦国時代の戦争準備とか江戸時代の参勤交代にみる消費の必要性、というか、現金の必要性が、流通経済を大きくした感じか。
  
・自給自足経済時代における不労所得人口?というのか、非生産人口というか、その規模・割合の推移とかわかるとおもしろそう。ま、生産性の向上の推移とも言えるのか。
  
江戸幕府とか、長州藩島津藩の経営って、知りたいかも。
  
。明治って、1960年代に10年間、どうする?って、もめて、そのあと、30年間で産業革命完了って、すごいな、やっぱ。人口増加の恩恵もあったのかも。1990年代に10年間どうする?、って決められてれば、あと15年で新しい時代への準備が完了してたかもしれん、ってことか。。。産業革命の導入は、明治政府がないとできなかったけど、IT革命は、政治関係なく進んでるようにもみえるから、あんまり関係ないのかもしれん。
  
・そこから一次大戦バブルまで15年、で、20年代の恐慌の時代へ、っと。
  
・昭和恐慌あたりから太平洋戦争って、財政負担的には、軍事費がすごい。いまの社会保障費みたいな。明治維新からの最大の功労者を軍部とするなら、理想的には、第一次大戦あたりで、文官統制で本格的な軍縮とかで国家構造の根幹から外せるとよかったのかも。1945年以降の最大の功労者は国民、特に団塊の世代、で、バブル崩壊あたりで、社会保障改革とか雇用改革とかできてればよかったのかも。それぞれのレガシーコスト(旧層が権力をもってることも含めて)で、そのあとが大変、みたいな。稼ぎ側がダメになってって、国債大量発行とかも似てる。稼ぎ側がダメになってった理由が、読むとわかった気になるけど、ちょっと振り返ると、結局なんだったのか???雰囲気的には、輸出がなんやかんやで安定しない、で、農業の生産性があんまりあがってなかった、ってことかね?あと、内需が伸びなかった、というか、個人消費は、みんな貧乏なままだったっぽいから、そりゃだめで、さらに、自給自足ができるハズの農家経済圏が小作化してって・・・、みたいなところ?ま、殖産興業政策も、B向けがメインで、個人消費系はあんまりな印象だから、最初から内需とかは考えてなくて、基本、これまでの農業中心の自給自足経済がいろんなことの前提にあったのかしらん。

日中戦争のあたりから、経済的には、よく戦争を続けられたな、というか、経済的に太平洋戦争とかありえない印象。日米の生産力の違いはもちろんだけど、目先の物資とかお金も全然。行くところまで行っちゃった感じ。いまの国民年金とか国民健康保険とかも、こんな感じなのかも。行くところまで行っちゃってるけど、止められないみたいな。
   
・これは知らんかった。戦時末期って、1945年にはいると米軍のルソン島上陸で、マニラ・シンガポール・台湾航路が放棄、2月を最後に南方からの石油輸入が途絶。3月の伊王島・4月の沖縄戦開始で、本土・沖縄・台湾航路も途絶。で、3月には関門海峡への機雷投下、4月の阪神港・瀬戸内海中部へ機雷投下で、日満支航路と瀬戸内航路が危険となり、5大港も封鎖されて荷役設備の大部分は使用不可能へ。5月下旬以降、日本海諸港の機雷封鎖が開始、華北航路は6月に途絶。7月には青函連絡船が全滅。。。戦争初期からして、船腹が足りてなくて、南方に資源をもとめて出てったけど、その資源を運ぶ船がもともと不足で、制海権を失って、どんどん沈んでって、なーんも運べず。。。国民年金とか国民健康保険とかも、こんくらいのところまで、お上は粘るんだろうか。。。
   
・お金、というのか信用というか、って、希少資源だったのが、どんどん余ってきた感あり。お金の価値が下がってるというか。インフレと言えばインフレなのかもしれんけど。全体の規模もあるし、あと、お金持ちが増えたというか。開国直後とか国しかなかったのに。全体で言えば、金融市場が成長したと言えるのかもだけど。
   
・人口推移
  旧石器時代 5000人以下 : 思ってたより断然少な! 150人単位なら、30チームとか?
  縄文時代  中期の紀元前2500年ころ 26万人程度をピーク 75000人程度まで減少 : 150人単位としたら、500チームとか?
  弥生時代    60万人超 : この規模の時代に古墳つくったのとか、すごい。
  8世紀半ば  550万人強
  14世紀初頭 600万人前後
  15世紀半ば 700万人前後 : ここから1.5世紀で倍増。
  17世紀初頭 1200万人強 : 関ヶ原の戦いって、いまだと100万人規模の集会くらいのインパクトか。
  18世紀半ば 3100万人強 : この100年ちょっとの人口増、でかい。
  19世紀半ば 3200万人前後で停滞
  1872年  3480万人
  1891年  4000万人
  1903年  4500万人
  1912年  5000万人  : 弥生時代と江戸時代初期にならぶ急増期
  
・いや、しかし、この140年とかの激動はすごいな。あと、絶対値よりも、変化率とか加速度が、インパクトでかそう。同じ2%でも、5%から2%になったのと、0.5%から2%になったのと、で、全然違うわけで。均衡の時期、均衡が崩れて拡散してく時期、新しい均衡へ収束してく時期、で、わけてみてもいいなとか思った。この次、経済史の本をよむときは、そういう見方をしようかな。
   
    
【目次】

 1.前近代の日本経済
 2.資本制社会への移行
 3.近代日本の産業貿易構造
 4.近代日本の金融財政構造
 5.近代日本の社会階級構造
 6.近代日本と恐慌
 7.近代日本と戦争
 8.日中全面戦争期の日本経済
 9.アジア太平洋戦争期の日本経済
10.被占領下の戦後変革
11.戦後日本の景気循環
12.戦後日本の高度成長
13.高度成長期の社会的変化
14.戦後日本の対外経済関係
15.世紀転換期の日本経済
最終章 20世紀から21世紀へ

 『コトラーのマーケティング戦略54』   中野明 著

今日から即使える コトラーのマーケティング戦略54

今日から即使える コトラーのマーケティング戦略54


【所感】
・現代マーケティングの父 フィリップ・コトラーの大著『マーケティング・マネジメント』から『マーケティング3.0』までのエッセンスを54項目に整理してくれた一冊。
 
・図とか表も多くてわかりやすいのだけど、正直、この1冊でコトラーが理解できる、というのは、やはり厳しいような気もする。むかし、コトラーの分厚いのを読んだ人が、これを読むと、良い感じに思い出されて良い、とか、大学生とかが、まず、これを読んで、全体像のイメージをもって、原著に挑むとか、そんな使い方が良いのかなっと思った次第。見方によっては、日々進歩して新しいコンセプトが出てきてるマーケティングの中で、コトラーを軸にその全体像を整理してくれてる、とも言える内容。
 
マーケティング1.0が、製品管理に焦点を合わせたマーケティング、とのこと。マーケティングミックス、4Pの時代かな。需要よりも供給が少なかった時代ともいえるのか。
 
マーケティング2.0が、製品中心から顧客中心へ。STPの時代か。需要に供給が追いついた時代とも言えるか。
 
マーケティング3.0が、今。製品だけでなく、顧客と企業がより全人格的に近しくなるみたいな感じか。なんというか、昔ながらの消費、というよりも、付き合い、とか、そんな感じか。人格的に尊敬できる人が作った製品を使いたいよね、みたいな。お金もってるだけの人より、優しさもある人と一緒にいたい、とかに近いような。需要よりも供給の方が完全に多い時代とか、製品以外の情報が豊富に流通する時代、とも言えるのか。
 
マーケティング本、久々だったのもあって、いろいろとアタマの中が整理されて、ちょっとスッキリした読後感。

   
    
【目次】

1.マーケティング3.0とは何か
   1)マーケティングとは何か
   2)「顧客の創造」とマーケティング
   3)ニーズ・ウォンツ・需要
   4)マーケティング3.0への移行
   5)参加の時代
   6)協働マーケティング
   7)グローバル化パラドックスの時代
   8)文化マーケティング
   9)クリエイティブ社会の時代
  10)スピリチュアル・マーケティング
  11)3iモデルの推進

Column1 ミッション・ビジョン・価値観

   
2.マーケティング戦略の推進
  12)マーケティングの基本プロセス
  13)マクロ環境とミクロ環境
  14)イノベーション普及理論
  15)キャズム
  16)SWOT
  17)セグメンテーション
  18)ターゲティング
  19)ポジショニング
  20)ラテラル・マーケティング

Column2 ストーリー・マーケティング

  
3.マーケティング・ミックスの進展(マーケティング戦術)
  21)マーケティング・ミックス
  22)4Pから4Cへ
  23)顧客価値分析
  24)顧客ロイヤルティ
  25)プロダクトの本質
  26)サービスの本質
  27)サービス・プロフィット・チェーン
  28)ブランド戦略
  29)ブランド・エクイティ戦略
  30)プライシング
  31)製品ミックスによる価格戦略
  32)サプライ・チェーン

Column3 垂直的マーケティング・システム

  
4.マーケティング・コミュニケーションの展開
  33)統合型マーケティング・コミュニケーション
  34)広告戦略
  35)パブリック・リレーションズ
  36)セールス・フォース
  37)セールス・プロモーション(SP)
  38)経験価値マーケティング
  39)リレーションシップ・マーケティング
  40)ノンカスタマー
  41)ダイレクト・マーケティング
  42)インターネット広告
  43)ネット化する4媒体
  44)サーチエンジンマーケティング
  45)ソーシャル・メディア
  46)行動ターゲティング広告
  47)ニューロ・マーケティング

Column4 購買行動プロセス

  
5.社会的責任マーケティングの時代
  48)ホリスティック・マーケティング(=39x33x27x49)
  49)社会的責任マーケティング
  50)コーズ・リレーテッド・マーケティング
  51)ソーシャル・マーケティング
  52)ソーシャル・ビジネス・エンタープライズ
  53)ボトム・オブ・ピラミッド
  54)変化を生み出す3段階

 『ウェブで学ぶ オープンエデュケーションと知の革命』   梅田望夫・飯吉透 著

ウェブで学ぶ ――オープンエデュケーションと知の革命 (ちくま新書)

ウェブで学ぶ ――オープンエデュケーションと知の革命 (ちくま新書)


【所感】
・2010年の本。早4年前。4年前には、本になるくらいオープンエデュケーションが萌芽してきてた、とは、ビックリ。時期が早いだけに、既存教育機関の取り組みの状況と、課題や今後の論点、といった内容。具体的に取り組んでるのがアメリカの大学が多いのもあって、大学教育、が本書の大きな軸になってる。今だと、また、ちょっと変わってきてるかも。

・自分に知見がない領域だけに、梅田本の中では、ちょっと概念的というか具体性にかけたというか、いつもの梅田本にある腹落感が小さかったかも。逆にいうと、一通り梅田本を読んできたから、梅田論自体に目新しさがなくなってきた、ということかも。

・教育分野って、ほかのネット・コンテンツと違って、既存システムが強固、という反面、大勢が無料で教育を受けれるようにしたいって大勢が思ってる点が、面白いかも。

・でも、システムとして確立するには、コストをいかにかけないか、とか、コスト分の収益がないと続けられないよね、とかが課題か。

・一方で、教育を受ける側のメリットもまた興味深い。既存システムでは、今まで受けられなかった教育が受けられたり、その効果やコストが大きく違うとか。直観的には、学生側の理解というか学びが、根本的に違う次元というか、レベル感というよりも質が違う期待あり。


   
【目次】

1章 ウェブ進化が人生を増幅する(梅田)
2章 オープンエデュケーションの現在(飯吉)
3章 進化と発展の原動力
4章 学びと教えを分解する
5章 オープンエデュケーションと日本人、そして未来へ

『デザイン思考の道具箱 イノベーションを生む会社のつくり方』   奥出直人 著

デザイン思考の道具箱―イノベーションを生む会社のつくり方

デザイン思考の道具箱―イノベーションを生む会社のつくり方


 
【所感】
・2007年の本で、その頃に買ってたのを、今頃手に取ってみた。いやー、神様の悪戯?と思わせるくらい自分的にタイムリーな内容。読んでよかった。
・デザイン思考だと、IDEO本より、こっちのがわかりよいかも。
・著者が研究者でもあるので、既存のMBA教育の欠点というか、今の時代に既存のMBA教育がフィットしていない、あたりも、おもろかった。確かに。仰る通り。
・実行するとか、試してみる、ということの価値があがってる、というか、世の中、変化に富むし、多様性も増してきたから、試してみないとわからんよね、考えるより試すのが早くね?というの大切。
・これとか読んじゃうと、日本のほぼすべての組織がもっている業務プロセスって、超ヤバい気がしてくる。企業はもちろん、役所とか病院とか学校とかも含めて。これからの変化の時代を創りだすことは元より、ついていくのも無理なんじゃないだろうか。
・こういうカルチャーのチームで仕事してみたい。

   
【創造のプロセス】

ステップ1 哲学 → ビジョン
ステップ2 技術の棚卸 → フィールドワーク
ステップ3 コンセプト → モデル
ステップ4 デザイン
ステップ5 実証
ステップ6 ビジネスモデル
ステップ7 オペレーション


 
【目次】

1部 デザイン思考で経営する時代
1章 知識から創造性へ − 経営戦略が変わる
2章 デザイン思考の試み − IDEO、Dスクール、そしてiPod
 
2部 デザイン思考の道具箱 − 創造のプロセスとプラクティス
3章 創造のプロセス − デザイン思考の道具箱
4章 経験の拡大 − 創造のプラクティス1
5章 プロトタイプ思考 − 創造のプラクティス2
6章 コラボレーション − 創造のプラクティス3
7章 イノベーションを評価する − 創造のプロセスの下流

 『日本のお金持ち研究』   橘木俊詔・森剛志 著

日本のお金持ち研究 (日経ビジネス人文庫 ブルー た 11-1)

日本のお金持ち研究 (日経ビジネス人文庫 ブルー た 11-1)


【所感】
・国内高額納税者について、経済学者のお二方が分析を行ったもの。2005年の本だから、10年くらい前。この10年で日本のお金持ち業界も変化がありそうで、いまいちタイムリーさには欠けるか。

・明確な問題意識があって、というよりも、暇つぶしに偶々読んでみた、のだけど、好みというか、潜在的な問題意識というか、ま、期待ハズレ。タイトルが一番、素敵だったかも。日本のお金持ち業界を、無理に、経済学に引き寄せて、あーだこーだ、考えてみた、というのが、詰まらない原因か。7章の課税とか、どーでもええし。もっと、面白い切り口あったろうに。

・2001年度で、年間納税額3000万円以上の人は、6000人ちょっと、だそうな。意外と少ない印象。東京都に2200人、神奈川県・愛知県に500人ちょっとずつ、大阪府兵庫県に300人ちょっとずつ、埼玉県・千葉県・福岡県に200人ずつ、広島県・北海道・静岡県京都府に100人ずつ、あとどんぐりで、福井・山梨・滋賀・鳥取・島根・徳島・高知・沖縄あたりが、その中でも少ないか。資産で、1億円以上もってる世帯が、数百万世帯というのを見たことがあるので、それよりは、遥かに小さい母数。ま、金持ちを、BSでみるかPLでみるか、というか、その定義は難しいところか。

・職業的には、開業医と企業経営者の数が多いらしい。法人格をもってる開業医とかオーナー企業経営者は、個人で3000万円も税金払うほど給与で出してるのは、ちょっと?な気もする。開業医で一番儲かってるのが、健康保険のきかない美容外科って、どないなってんねん、この世の中は。

   
【目次】

序章 「お金持ち」とはどんな人々か
1章 医療の需要と供給からみた医師
2章 弁護士という職業
3章 経営者はお金持ちか
4章 日本の上流階級
5章 お金持ちの資産形成
6章 お金持ちの日常生活
7章 高額所得者への課税
8章 結論

 『群狼の島』   船戸与一 著

群狼の島 (徳間文庫)

群狼の島 (徳間文庫)


   
【所感】

・舞台は、1975年のプロローグがあって、メインは、1980年のマダガスカルマダガスカルの現代史とか、かけらも知識なかったけど、植民地からの独立 → 貧しいので、社会主義陣営か資本主義陣営か、みたいな誘惑 vs 民族主義 → 混乱 という戦後の独立国にありがちな状況。知らんかっただけに、マダガスカルの雰囲気、知れてよかった。
 
・スパイというか諜報活動してるキャラクターで出てくるのが、ソ連と中国というのは、珍しいのかしらん。華僑って、いつの時代でも、どこにでもいるのね。印僑もでてきたか。
 
・例のごとくの船戸作品。話のスケールとしては小さ目か。時代は、やや古めか。船戸作品に慣れてきたのもあって、舞台と時期の違いくらいで、目新しさはあんまりなかったか。本書のテーマの復讐が好みでない、という気もする。復讐って、小説とかのテーマになりやすいけど、あれって、なんでやろか?世間的には、結構、受けがいいのかも。その辺は、赤穂浪士の時代から、同じか。
 
・しかし、今思うと、80年代って、昔だなー、というか、今とは違うなぁ。日本でもそうだけど、80年代の途上国って、首都でさえ、ホントにインフラも何も無いというか、現代日本人からすると、不便極まりない環境だったろうなぁ、っと。そのころのバックパッカーと、今のバックパッカーって、全く違うようにも思う。海外出張とかも、かなりお気軽な話になったし。今なら、バックパッカー、挑戦できそうだけど、80年代にバックパッカーとか、自分には、かなり無理な気がする。。。
 
・本書の登場人物みたく、実践で使えるレベルで、空手とかできると、80年代の途上国にもバックばっかーでいけたかも。