『非属の才能』   山田玲司 著

非属の才能 (光文社新書)

非属の才能 (光文社新書)


【所感】

・漫画家の山田玲司が、たぶん、自殺を考えてるような人に宛てて書いたメッセージ、かな。自殺までいかなくても、周りの人とうまくいかなくて、孤独を感じてる人へのメッセージというか。

・読みやすくて、結構、さらっと、2時間とか3時間で読了。

・気持ち的には、非属 x 協調 が目指すべきところ、かな。あと、自分で考えて信じる方向へ動け!ということか。

・大人になってからだと、お金というか、どこにいても、属さないでもお金を稼げる自信がないと非属しにくいけど、若いときに非属の才能があれば、そこに辿り着く可能性が高い、とも読めるか。

・普通の人が、普通でない人を仲間はずれにしたり、同調を強要するけど、群れを動かすにもまた変わり者、というのが、面白いところか。普通の人って、勝手なもんだ。変わり者と非属の者って、微妙に意味が違うのかも。平時か戦時か、という背景もあるか。今は、戦時に突入したと思う。


 
【気になった文言】

・才能というものは、”どこにも属せない感覚”のなかにこそある

・どこにも属せない感覚を信じ続けた

・「みんなと同じ」時代は終わった・・・その多くは「協調」などではなく「同調」の圧力・・・「才能のない人間」として消耗されてしまう

・定置網にかかった人生でいいのか

・本当に魅力的なものは道のないところにある

・「変わり者」が群れを動かす

・進化はエラーからはじまる

・独創性は孤立が作る

・和をもって属さず

・得する変人と損する変人
   私は変わってるんです病
   自分はいつも正しい病
   メジャーだからだめ病
   俺は偉い病