『マグマ』   真山仁 著

マグマ (角川文庫)

マグマ (角川文庫)


【所感】
・これは中々、面白し。かなりのドッパマリ具合で、ざっくり4時間で一気読み。
 
・PEファンドの美人ターンアラウンドマネージャーが主人公という意味では、これに似てるけど、ケース小説と娯楽小説の違いというか、事実よりも奇なる小説もあり得る、というか、そんな感じ。
 
尖閣諸島とか東日本大震災とかから、俄かにホットなエネルギー問題。この小説みたく、地熱がホットになったら素晴らしい。
 
地熱発電が主人公なれど、裏の主人公は原子力発電でもあり、福島原発の事故後の昨今、この辺の人達、信じられない感覚が加速されたー。
 
・主人公の所属するPEファンド、やりくちが、なんてーか、金融屋というよりも、ビジネス屋というか、PEファンドのターンアラウンドマネージャーって、ここまでやるのー?とか。技の幅とかその徹底度合いが、一昔というか二昔前の商社マンっぽいやり口。ここまでやれれば、面白いよねー。