『官僚たちの夏』   城山三郎 著

官僚たちの夏 (新潮文庫)

官僚たちの夏 (新潮文庫)

 
【所感】
・『男子の本懐』が動く時代の話とすれば、こっちは、動かなくなりつつある時代の話。
 
・面白いと言えば面白いのだけど、『男子の本懐』の直後に読んだだけに、ちょっとなー、という感想。前者は、金解禁を成し遂げたけど、結果は出ず、後者は、大きな法案を成し遂げられず、と結果的には、どっちもダメなんだけど、なんだろうか、目指すところみたいなもののスケールの違いなのか、なんか、こっちは残念な印象。
 
・国内の産業保護とか産業育成といった出発点が、今の時代から見ると、古さを拭えないからかも。産業保護や産業育成といった政策がうまくいった最後の時代の頃の話と言えば、そーなのかも。


 
【関連リンク】
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%AE%98%E5%83%9A%E3%81%9F%E3%81%A1%E3%81%AE%E5%A4%8F