『北の屋台読本』   坂本和昭 著

北の屋台読本 まちづくり博士シリーズ(1)

北の屋台読本 まちづくり博士シリーズ(1)

 
【所感】
・北の屋台、構想5年?、2001年からオープンしている帯広の屋台村。ここで開業してうまくいけば、空き店舗へ移ってもらうといったまちづくり事業。オープンするまでの壁も厚くて高かったのだろうけど、それを、かれこれ10年間も続けているのが、またなんと言っても凄い話。
 
・なんというか知りたいことは多々あるのだけど、肝心なところが、なんか物足りない感が残る、読後感。HPの方が充実してるかも。北の屋台をうちの街でもやりたい、と思ってる人が、これを読んだら、直ぐできる、といった本ではなくて、逆に、ちょっとやりたい、と思っても、ちょっとやそっとでは真似できませんでー、という感じか。
 
・北の屋台の核心は少なめで、日本の屋台の歴史とか帯広商業の歴史とかが充実してて、それはそれで面白かった。明治後半の帯広の人口って、5000人で、2000年頃には17万人、この百年で30倍以上の拡大。5000人の頃の生活とか、かなり興味あり、かも。


 
【関連リンク】
http://www.kitanoyatai.com/

 
【目次】

1 屋台の歴史
   1 江戸時代の屋台
   2 第二次世界大戦後の東京の闇市と屋台
   3 福岡の屋台
   4 帯広の屋台
   5 歴史は繰り返す
 
2 屋台の長所と短所
   1 既存の屋台の長所
   2 既存の屋台の短所
 
3 北の屋台構想
   1 北の屋台
   2 ファーストフードとスローフード
   3 便利さと豊かさの基準
   4 十勝の地方特性
   5 人間と自動車
   6 自然と向き合うライフスタイル
 
4 にぎわいの要素の分析
   1 商い考
   2 通り考
   3 広場考・市場考
   4 香具師考・大道芸考
   5 ハレとケについて
   6 モニュメント考
   7 トイレ考
 
5 屋台を核とした中心街活性化策
   1 屋台を核とした市街地活性化
   2 戦略としての話題づくり
   3 今後の展望
 
参考文献
資料・帯広中心街の今昔
北の屋台アンケート調査
まとめ・「北の屋台」ではじまるまちづくり