『北の屋台読本』 坂本和昭 著
- 作者: 坂本和昭
- 出版社/メーカー: わくわく地域再発見ネットワーク
- 発売日: 2001/08
- メディア: 単行本
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【所感】
・北の屋台、構想5年?、2001年からオープンしている帯広の屋台村。ここで開業してうまくいけば、空き店舗へ移ってもらうといったまちづくり事業。オープンするまでの壁も厚くて高かったのだろうけど、それを、かれこれ10年間も続けているのが、またなんと言っても凄い話。
・なんというか知りたいことは多々あるのだけど、肝心なところが、なんか物足りない感が残る、読後感。HPの方が充実してるかも。北の屋台をうちの街でもやりたい、と思ってる人が、これを読んだら、直ぐできる、といった本ではなくて、逆に、ちょっとやりたい、と思っても、ちょっとやそっとでは真似できませんでー、という感じか。
・北の屋台の核心は少なめで、日本の屋台の歴史とか帯広商業の歴史とかが充実してて、それはそれで面白かった。明治後半の帯広の人口って、5000人で、2000年頃には17万人、この百年で30倍以上の拡大。5000人の頃の生活とか、かなり興味あり、かも。
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http://www.kitanoyatai.com/
【目次】
1 屋台の歴史
1 江戸時代の屋台
2 第二次世界大戦後の東京の闇市と屋台
3 福岡の屋台
4 帯広の屋台
5 歴史は繰り返す
2 屋台の長所と短所
1 既存の屋台の長所
2 既存の屋台の短所
3 北の屋台構想
1 北の屋台
2 ファーストフードとスローフード
3 便利さと豊かさの基準
4 十勝の地方特性
5 人間と自動車
6 自然と向き合うライフスタイル
4 にぎわいの要素の分析
1 商い考
2 通り考
3 広場考・市場考
4 香具師考・大道芸考
5 ハレとケについて
6 モニュメント考
7 トイレ考
5 屋台を核とした中心街活性化策
1 屋台を核とした市街地活性化
2 戦略としての話題づくり
3 今後の展望
参考文献
資料・帯広中心街の今昔
北の屋台アンケート調査
まとめ・「北の屋台」ではじまるまちづくり