『使う力 知識とスキルを結果につなげる』 御立尚資 著
使う力 知識とスキルを結果につなげる (PHPビジネス新書)
- 作者: 御立尚資
- 出版社/メーカー: PHP研究所
- 発売日: 2006/04/19
- メディア: 新書
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【所感】
・著者の「戦略『脳』を鍛える」が、結構、面白かったので、手にしてみた一冊。
・”使う力”って何?と、魔法みたいなもんか?と思いつつ読んでみたら、ビジネスマンの基礎的なスキルの話だった。サッカー選手が、最先端の戦術を理解・駆使しても、足が遅いとか、長い距離が走れないとか、それこそ、病弱とか、それじゃー、一流の選手にはなれませんよね、といった感じ。そういったスキルを、因数分解の上、いかに日常業務の中で、身につけていくか、みたいな、そんなお話。
・せっかくなら、こういったスキルの個人の中での、一貫性とバランス、組織の中での、一貫性とバランスについても、著者の意見、聞きたかったところ。こういったスキルを全部、ハイレベルで持てる人って、そうそういないわけで、こういったスキルをハイレベルに持つ人って、こういった本、読まないだろうし。。。
【使う力】
・ビジネスリーダーの基本4要件
1 人間力 2 業界・社内常識 3 経営知識 4 「使う力」
・定義1 到達目標としての「使う力」
1.情報を加工・統合し、意思決定する力 → 企画力 + (意思決定における)人間力
企画力 = 課題設定力 x 情報収集力 x 分析力 x 創造力 x 統合力
2.人と組織を動かし、結果を出す力
→ モチベーション喚起力(自由) x 規律徹底力(規律) x 仕組み構築力
・定義2 入り口としての「使う力」
1.「頭の使い方」系のスキル
「ベーシックスキル」 → 「構造化」系のスキル:ロジカルシンキング・図解の技術・モデル構築
「応用スキル」 → 「創造力」系のスキル:定量化・グラフ発想・クリエイティブシンキング
2.「心の使い方」系のスキル
「ベーシックスキル」 → プレゼンテーション・ファシリテーション・ネゴシエーション
「応用スキル」 → アクティブリスニング・コーチング
・定義3 入り口としての「使う力」を、到達目標としての「使う力」に、実践を通じて結びつけるのが、日常の仕事の中での「使う力」
「企画」の中で使う力を伸ばす
「会議」と「コミュニケーション」の中で使う力を伸ばす
【目次】
第1章 ビジネスリーダーの基本要件
第2章 「使う力」とは何か
1 わかったようでわからない「使う力」
2 目指すべき目標から「使う力」を考える
3 入り口となるスキル群から「使う力」を考える
第3章 企画という仕事と「使う力」
1 仕事はすべてが「企画」である
2 「企画力」を構成する5つの要素
3 企画力「5つの力」を鍛える
第4章 人を動かすコミュニケーションと「使う力」 − 戦略的コミュニケーション術・会議術
1 コミュニケーションの基本は「意見の結晶化」
2 相手を動かし、行動に移してもらうための「使う力」
3 会議での「使う力」の鍛え方
第5章 「楽しむ」ビジネスライフのすすめ
1 「楽しむ」ことが成果につながるこれだけの理由
2 「勉強」を楽しむための私の方法
3 これからリーダーになっていきたい人へ