『虹色のトロツキー(1)〜(8)』 安彦良和 著
- 作者: 安彦良和
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【所感】
・「龍」と「国が燃える」に続く満州モノ3つ目。フィクションの度合いでは、前2作の間くらい、やや「国が燃える」より、というか、「龍」がフィクション度合いが高いだけ、か。3作とも面白かったのもあり、ちょっと、満州モノという軸で、漁ってみたい気分。
・タイトルからは、完全フィクションで、満州か極東にユダヤ国家ができるような話かと思っていたら、全然違った。でも、読後の今は、このタイトル、かなり秀逸な印象。
・満州、魔都と呼ばれた頃の上海、なんか似た印象。異民族、多人種、無国籍、無秩序、混沌、謀略、暴力、麻薬・・・。バブル崩壊前のネット業界も、(暴力とか麻薬ではなくて、)カオスな感じが、似た印象。
・若者の主人公は、ちょっとアムロに似てる感あり。絵じゃなくて、悩み多き感じ、というか、正直で生真面目に悩むキャラが。