『進化する日本サッカー』   忠鉢信一 著

進化する日本サッカー (集英社新書)

進化する日本サッカー (集英社新書)

 
【所感】
・いやー、期待値をもっていなかったから、というか、前評判とか見ないで、本屋でなんとなく手にした一冊だったので、感激感強し。こんな話、欠片も知らんかった。いやー、これ、サッカー好きな人とかみんな読んだ方が良い一冊。なんで、日本サッカーが強くなったのか、半世紀に及ぶ大勢の人の血と汗と涙の結晶というところが、素敵。初期の頃の人とか、食ってくのも大変だったろーなぁ。そういった事を知ってる人にとって、Jリーグの開幕と、ワールドカップ初出場のときは、感激もんだったろーなぁ。。。
 
・これ、こういったルポっぽいのじゃなくて、小説仕立てとか、サッカーだけに、映像で、見たいなぁ。NHKとかすでに作ってそう。
 
日本サッカー協会内の抵抗勢力って、誰だったのかね?
 
・指導者の育成ってのが、良い。国家100年の計というか。明治初期も、全国に師範学校できるし、教師って、エリート職だったって、聞いたことあるなぁ。ある意味、でかい組織の企業も、きっとそうだろうなぁ。会社を強くしようと思ったら、会社を変えて行こうと思ったら、中間管理職の育成が鍵、という事か。
 
・このモデルって、国際大会で勝ちたいと思う全てのスポーツ、もとい、世界市場で通用するタレントというかトップを育成していく全ての事柄に、応用できるような気もする。芸術系は、似たような構造になってるのかな。理数系とかも、ありえそう。


 
【目次】

     第1章 日本サッカー強化の軌跡
     第2章 指導者の養成
     第3章 ナショナル・トレーニング・センター制度の始まり
     第4章 低迷そして改革のとき
     第5章 指導者トルシエ
     第6章 近未来への予言