『図説 沖縄の経済』 大城郁寛 著
- 作者: 大城郁寛
- 出版社/メーカー: 編集工房東洋企画
- 発売日: 2007/09
- メディア: 単行本
- 購入: 1人 クリック: 13回
- この商品を含むブログ (2件) を見る
【所感】
・琉球大学の先生達が、学生をみて、県内志向の強いにもかかわらず、県経済についての知識が少ないことから、県経済を知るキッカケとしてプレゼントしようと制作した一冊。高校生の基礎知識を前提に、図というか表も多くて、わかりやすい一冊。でも、まー、この程度の情報であれば、ネットで探せば、でてきそうな感じ。県経済への関心の薄い若者へのキッカケとして、プレゼントするという意図がなければ、本にしなくても、いいのでは?とも思ってしまった。
・エネルギー源と食物を、他エリアから持って来ないといけない沖縄県、言ってみれば、島国日本の縮図的でもある。エネルギー源と食物を買ってくるに必要なお金を、何で稼ぐか?米軍基地の補償だけで、賄うには限界があり、観光だけで賄うにも限界があり。。。理想的には輸出で稼ぎたい、という雰囲気か。
・島国や小国での成功事例と言えば、シンガポール・香港・ちょっと前のアイスランド・ハワイ・ベネルクス3国、とか?基本線は、近所の大国(お金持ち)に使ってもらう、感じか。とすると、沖縄にとってのそれは、やはり中国なんだろうか。
【目次】
第 1章 島嶼地域としての沖縄
第 2章 県民の生活
第 3章 地方財政
第 4章 地域と都市の問題
第 5章 沖縄の金融
第 6章 沖縄の労働市場と労働問題
第 7章 沖縄県における観光産業
第 8章 沖縄県のIT政策と情報化の現状
第 9章 基地と沖縄経済
第10章 沖縄の環境問題と諸施策
第11章 復帰前の沖縄
第12章 戦前沖縄の動き