『最強の投資家 バフェット』   牧野洋 著

最強の投資家バフェット (日経ビジネス人文庫)

最強の投資家バフェット (日経ビジネス人文庫)

【所感】
・本書を読むまで、バフェットさん、その名前すら知らなかったのだけど、すごい人もいるもんだ。アメリカっぽいという気もする。
 
・こういう人というか、方々って、だいたい、子供時代から、普通じゃないよね。なんだろー、普通じゃない子供が育つ方法って。子供時代に持つ社会的な枠のサイズが違うというか、枠の形が違うというか。日米の社会環境の違いも、もちろんあるけど。同じ日本でも、終戦直後と今では、やっぱ違うし。でも、今の日本でも、そういった枠を人と違う大きさや形で持ってる子供は、いる、というか、いて欲しいと思うけど。。。
 
・バフェットさん、「最強の投資家」と言えば、そうなのだけど、日本語的には、「最強の株主」というのがシックリ来る感じ。大口の株主だからこそ、という面もあるが、投資前はもちろんそうだし、投資後も、株主としてやるべきことを徹底している。日本の場合、特に、企業株主は、投資後の株主の仕事をやっていない、やれていない、感が強い。より正確には、全株主の理屈ではなく、自社のみの事情だけで、動いてるような。それも、株主ではなく、提携先としての自社の事情、担当部署の個人的な事情、そんなのが優先されてしまっているような。社会的思想としての、公平とか平等って、こういうところにも、現れてくるんだなー、とか変な感慨をもってしまった。
 
・「最強の株主」という意味では、総合商社、とか、日本のバークシャーになれるポテンシャルがあるのか。


 
【目次】

     序 章 ITバブルに踊らなかった「オマハの賢人」
     第1章 生まれながらの投資家
     第2章 「米国株式会社」に君臨
     第3章 コカ・コーラとともに
     第4章 バークシャーは永遠に