『ホーキング、宇宙の全てを語る』 スティーヴン・ホーキング レナード・ムロディナウ 著
- 作者: スティーヴン・ホーキング,レナード・ムロディナウ,佐藤勝彦
- 出版社/メーカー: ランダムハウス講談社
- 発売日: 2005/09/30
- メディア: 単行本
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【所感】
・全くの畑違いというか、自分の読書カテゴリーの中では、異色の選定。理由は、家にあったから、なんとなく。
・知見とか予備知識とか基本知識がまるで無いのだけど、説明も文体もわかりやすくて、なんかわかったような気分。中学生以来かも、宇宙とか物理の本を読んだのは。
・宇宙がテーマなのだけど、妙に気になったのは、その向こうのテーマが多かった。重力、時間という概念というか次元、ワームホール、タイムトラベル、統一理論、とかとか。まー、”ガンダム”とか、”猿の惑星”、とか”ジパング”、とか、そんな感じか。
・経済物理学という学問があるように、人と人との関係にも、物理法則みたいな事、あるよなー、とか思ったら、フジテレビのドラマ「やまとなでしこ」での堤真一扮する欧介さんの結婚式スピーチを思い出してしまった。
【欧介の結婚式スピーチ】
突然なので、なにをしゃべったらいいのか・・・。
(!!)ファインマンは、物理学者のリチャード・ファインマンはこんな事を言っています。
「数学や物理というのは、神様のやっているチェスを横から眺めて、そこにどんなルールがあるのか、どんな美しい法則があるのか、探していくことだ。」、と。
最初からそんな法則はないと思うことも出来ます。この宇宙で起こっていることが全て、でたらめで意味のない出来事の繰り返しばかりだとしたら、数学者たちは、なにもすることがなくなってしまう。
そんな退屈な宇宙に住んでいること自体、嫌気がさしてしまう。
でも、岡本(新郎)はチェスの謎を解くことをあきらめませんでした。おまけに、ゆりさん(新婦)の様な人と巡り会うことが出来た。
ひょっとしたら、人と人が出会うことも、そのルールにのっとっているのかも知れません。もし、そこに何かのルールがなかったら、二人がどっかで出会っても、そのまますれ違って関わり合うことも、言葉を交わすこともなかったはずなのに。
宇宙の片隅のこの会場で、僕たちがこうして集まることが出来たのも、そして、僕たちがこんなにハッピーなのも、
岡本が、たった一人の女性と巡り会ってくれたおかげです。運命といういちばん難しい謎を、今日、彼が解いてくれたような気がします。おめでとう。
フジテレビドラマ「やまとなでしこ」 中原欧介の結婚式でのスピーチ
【目次】
第 1章 宇宙について考える
第 2章 進化する宇宙像
第 3章 科学理論の本質
第 4章 ニュートンの宇宙
第 5章 相対性理論
第 6章 曲がった空間
第 7章 膨張している宇宙
第 8章 ビッグバン、ブラックホール、宇宙の進化
第 9章 量子重力理論
第10章 ワームホールとタイムトラベル
第11章 自然界の力と統一理論
第12章 結論