『タイヤキのしっぽはマーケットにくれてやる!』   藤巻健史 著

【所感】
・たたまた本屋でみつけて、藤巻本を読んだ事がなかったので、トライ。言葉使いが読みやすく、内容も面白いので、2時間ほどで、すらっと読めました。
外資系金融とかディーラーとか、まー、新聞で目にするけど、よく知らない業界をよーく知ってる人が、その世界を紹介してくれてる一冊+α、といった内容。誰もアメリカに行ったことが無い時代に、アメリカに行って、成功した人が、アメリカってこーいうとこだよー、とか、俺はアメリカでこんな事しててん、とか、そういった感じか。
・なんというか、上司と呑みにいって、昔の武勇伝や失敗談を聞かせてもらった、そういった読後感。実績のある人だし、キャラというか文体というかもフランクなので、その読後感はポジティブ。日本の金融業界自由化の歴史を感じたい、とか、あ、「リスクに挑む」と、立ち位置、とか、時代、が似てる印象。
・5章にある日本経済再生の秘策は、日付は10年前とかだけど、今でもというか、今こそ実行にうつす価値のある秘策がずらり。失われた10年どころか、20年になっちったなぁ。
・前から思ってたけど、やっぱ、藤巻兄弟、すげーなー。
 


【目次】

     序  フー・イズ・フジマキ?
 
     1章 外銀ワールドへようこそ
 
     2章 マネーメーカーたちの肖像
 
     3章 ディーラーとは勝負師である
 
     4章 19勝1分1敗 − 藤巻健史のディーリング戦記
          こうして私はディーラーになった(三井信託時代)
          冷や汗と涙で飯を食う(バブル崩壊前夜)
          「日本」を売れ! − 破竹の快進撃
 
     5章 普通の個人投資家が「金持ち父さん」になるために
          私がディーラーとして成功した理由
          個人投資家への助言
          ディーラー藤巻が考える日本経済再生の秘策(「複眼独眼」より)