『タイヤキのしっぽはマーケットにくれてやる!』 藤巻健史 著
タイヤキのしっぽはマーケットにくれてやる! (日経ビジネス人文庫)
- 作者: 藤巻健史
- 出版社/メーカー: 日本経済新聞社
- 発売日: 2003/11
- メディア: 文庫
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【所感】
・たたまた本屋でみつけて、藤巻本を読んだ事がなかったので、トライ。言葉使いが読みやすく、内容も面白いので、2時間ほどで、すらっと読めました。
・外資系金融とかディーラーとか、まー、新聞で目にするけど、よく知らない業界をよーく知ってる人が、その世界を紹介してくれてる一冊+α、といった内容。誰もアメリカに行ったことが無い時代に、アメリカに行って、成功した人が、アメリカってこーいうとこだよー、とか、俺はアメリカでこんな事しててん、とか、そういった感じか。
・なんというか、上司と呑みにいって、昔の武勇伝や失敗談を聞かせてもらった、そういった読後感。実績のある人だし、キャラというか文体というかもフランクなので、その読後感はポジティブ。日本の金融業界自由化の歴史を感じたい、とか、あ、「リスクに挑む」と、立ち位置、とか、時代、が似てる印象。
・5章にある日本経済再生の秘策は、日付は10年前とかだけど、今でもというか、今こそ実行にうつす価値のある秘策がずらり。失われた10年どころか、20年になっちったなぁ。
・前から思ってたけど、やっぱ、藤巻兄弟、すげーなー。
【目次】
序 フー・イズ・フジマキ?
1章 外銀ワールドへようこそ
2章 マネーメーカーたちの肖像
3章 ディーラーとは勝負師である
4章 19勝1分1敗 − 藤巻健史のディーリング戦記
こうして私はディーラーになった(三井信託時代)
冷や汗と涙で飯を食う(バブル崩壊前夜)
「日本」を売れ! − 破竹の快進撃
5章 普通の個人投資家が「金持ち父さん」になるために
私がディーラーとして成功した理由
個人投資家への助言
ディーラー藤巻が考える日本経済再生の秘策(「複眼独眼」より)