『誰が坂本龍馬を作ったか』   河合敦 著

誰が坂本龍馬をつくったか (角川SSC新書)

誰が坂本龍馬をつくったか (角川SSC新書)


【所感】
・2時間ほどで完読。
・龍馬に影響を与えた人を軸に、坂本龍馬の人となりを紹介してくれる本。昔、龍馬本を読んでて、竜馬伝のために、思い出したい人とかに丁度良い感じか。
・龍馬の場合は、人との出会いが重要だけど、その前提として、土佐の上士・郷士といったキツイ身分制度、実家が金持ち、土佐の明るいお国柄、といったものが、後の素晴らしい出会いを創造してくれたと思う次第。
明治維新物で、不思議なのは、著名な人達が、みんな知り合い、という点。出身地が同じであればもちろんだけど、出身地が異なっていても、結構、知り合い。勝や龍馬といったハブがいたことが、解ではあるけど、登場人物の少なさ、みたいなところが、不思議な印象。当時の日本の総人口 → 武士階級人口 → キーパーソンの数、とか知りたいところ。ついでに、志士とか脱藩者の数も、知りたい。
・まー、世の中の狭さという意味では、今も、結構、似たようなもんかな。




【目次】

     第1章 坂本龍馬を飛翔させた最大の師・勝海舟
     第2章 ペリーの黒船によって列強諸国という敵を知る
     第3章 龍馬を育て「男」にした姉・乙女
     第4章 土佐随一の知識人・河田小龍から海軍構想を学ぶ
     第5章 龍馬に脱藩を決意させた久坂玄瑞
     第6章 龍馬に政治的な夢を託した松平春嶽横井小楠
     第7章 龍馬の命を救ったお龍と龍馬を愛した女たち
     第8章 龍馬の政治的行動を側面から助けた西郷隆盛
     第9章 海援隊、そして大政奉還へ。龍馬の夢の実現と人育て―陸奥宗光岩崎弥太郎後藤象二郎