『なぜ株式投資はもうからないのか』 保田隆明 著
- 作者: 保田隆明
- 出版社/メーカー: ソフトバンク クリエイティブ
- 発売日: 2007/03/16
- メディア: 新書
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【所感】
・2007年2月に書かれた本。読みやすくて、2時間くらいで読了。
・日本の個人投資家が、株式投資で儲からない理由を、業界の構造的要因から解かりやすく説明してくれてる一冊。正しくは、業界の構造的要因から、個人投資家に不利な事が多くて、それが個人投資家の株式投資での成功を大いに阻害しているよね、という内容。
・業界の構造的要因というのは、他の消費者向け市場とは違い、株式市場は、(個人)投資家が儲けることをその目的としているわけではない、というところから、発している、っと。
・敢えて文句を言うと、第5章の今後の株式投資を考える、は、なんか、浅かった。かなり。浅いなら、せめて突飛とか夢とか斬新さが欲しかった。しかも、第1章から第4章までのちゃんとした書きぶりと比較して、その浅さは、厚さのためのページ的印象。文句のもう一つは、で、個人投資家が株式市場で勝つにはどうしたら良いの?とか、個人の資産形成は、どうしたら良いの?とか、は、無い。(タイトルからすれば、これは無くてもいいんだけど。)
・株式投資をこれから始める人とかが、日本の株式市場における個人投資家の不利な状況を、具体的に認識するのには、すごい、フィットするだろうなぁ、という感想。
【目次】
第1章 そもそも株式投資とは何か
第2章 株式投資の理想と現実、そしてワナ
第3章 機関投資家と証券会社の生態を知る
第4章 日本の新興市場における問題点
第5章 今後の株式投資を考える
第5章 今後の株式投資を考える
次世代の株式市場を展望する
参加者同士が有機的に結びついている世界:インターネットと株式市場
株式市場はロングテールの世界でもある
知識・情報の共有化による底上げ
一般投資家が証券村で存在を確立するには
投資家の行動分析に鍵がある
行動テーゲティングをうまく利用できれば
投資スタイルに合ったさまざまな取引所の存在
投資家による銘柄分類
最終的にはお互いの行動、情報の交換が自動的になされてリテラシーが向上
そもそも何のために株式投資をするのか
でも、やっぱり株式投資をするなら
投資ファンド追随型
TOB追随型
親子間上場の解消に着目
企業は株主還元に一生懸命
のん気に株式投資なんてしている場合ではなく、資産を守ることが最重要かも
初等教育にいける金融教育の是非