『情報メディア白書2009』 電通総研 著
- 作者: 電通総研
- 出版社/メーカー: ダイヤモンド社
- 発売日: 2009/01/30
- メディア: 単行本
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【所感】
・今更ながら、今年も読みました。とりあえず、特集だけ。
・毎年の事ながら、情報メディア白書の特集は、質が高い。ネット系媒体とか、ビジネス雑誌にあるメディア業界やコンテンツ業界の分析よりも、質が高いと思う。毎年、そういう見方があるのかぁ、という驚きと、気付かない見方だったけど、確かにそうだよなぁ、という納得感が共存。年に一回しかないのが残念。
・今年の特集で、ふーむ、と唸ってしまったというか、自分も引きづられてたなぁ、と思うのが、コンテンツの分け方というか、認識の仕方。従来なら、流通形態ごとに、雑誌とかテレビとか映画とか新聞とかネットとか携帯って、見てた、というか業務上分けてたけど、言われてみれば、ユーザーとしては、そんな見方をしてなくて、基本的には、2つで、お金を払ってでも、時間を作ってでも見たいコンテンツ、と、暇つぶしのコンテンツで、どちらも、流通では考えてなかったなぁ、ということ。特に後者の暇つぶし系は、潰したい時間とか、TPOにおける手軽さ、とかで考えてたなぁ、ということを文字で認識できた。
【目次】
特集 コンテンツ消費の「今」を探る
1 コンテンツ市場の動向
1 日本社会の人口構成の変化
2 コンテンツ事業者の統廃合・再編
3 店舗の大型化と中小型店舗の淘汰
2 調査結果にみる生活者のコンテンツ消費意識
男女で異なるコンテンツ意識
1 「人と共有する」女性、「一人で向き合う」男性
2 「体験」を欲する女性、「モノ」を欲する男性
世代別のコンテンツ意識
1 10代とそれ以降の世代との間にある断層
2 若い世代はコンテンツのマルチ消費に積極的
3 女性10代のコンテンツ価値観は男性的、オタク的
3 コモディティ化したコンテンツと生活者
「コンテンツの魅力」とは?
コンテンツ・ジャンルの「ライフサイクル」
「ちょっと『暇つぶし』に『感動』でもしてみない?」
細切れの感情生活
コモディティ時代のコンテンツ消費 : 「質」そのものではなく「質」を測るスケールの多様化