『リスク』 ピーター・バーンスタイン 著
- 作者: ピーターバーンスタイン,Peter L. Bernstein,青山護
- 出版社/メーカー: 日本経済新聞社
- 発売日: 2001/08/01
- メディア: 文庫
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【所感】
・翻訳も読みやすく、スラッと読めました。量があって、知見が無かったで、時間は、20hくらいかかったけど。
・リスクという概念についての解説書とか、歴史書、という内容。リスク論史、リスク史とか、そんな内容。
・リスクとかリスクマネジメントって、一朝一夕で為った話ではなくて、数、数字、数学、確率、統計、推計などなどの理論と、ゲーム、ギャンブル、保険、市場、金融とかのそれを実践するというか必要とする社会的要因が、時のキーマンを媒介にして、長い歴史の中で絡み合って、今に至ってることが、事細かに説明されてて、非常に勉強になりました。歴史の偉大さというか。こうやってみると、時のキーマンの出現って、2項分布の外側を繋いでる感じがして、不思議な気持ち。
・こういう専門史という点でも、新鮮だったし、概念の歴史という点でも、それぞれ歴史の見方、現代にあるものの見方、非常に新鮮。
【目次】
1200年以前 始まり
第 1章 ギリシャの風とサイコロの役割
第 2章 ?、?、?と同じくらい簡単1200〜1700年 数々の注目すべき事実
第 3章 ルネッサンスの賭博師
第 4章 フレンチ・コネクション
第 5章 驚くべき人物の驚くべき考え1700〜1900年 限りなく計測
第 6章 人間の本質についての考察
第 7章 事実上の確実性を求めて
第 8章 非合理の超法則
第 9章 壊れた脳を持つ男
第10章 サヤエンドウと危険
第11章 至福の構造1900〜1960年 曖昧性の塊りと正確性の追求
第12章 無知にういての尺度
第13章 根本的に異なる概念
第14章 カロリー以外はすべて計測した男
第15章 とある株式仲買人の不思議なケース未来へ 不確実性の探求
第16章 不変性の失敗
第17章 理論自警団
第18章 別の賭けの素晴らしい仕組み
第19章 野生の待ち伏せ