『アメリカの経済支配者たち』   広瀬隆 著

アメリカの経済支配者たち (集英社新書)

アメリカの経済支配者たち (集英社新書)


【所感】
・10年くらい前の著作。100年に一度のイベント中の今読むと、何か感じるものあり。
・世界史は、教科書を大人になってから、読んだだけだったので、ちょっと弱くて、世界史をもっとちゃんと知ってれば、かなり面白かったと思われる。流れは知ってるつもりなんだけど、固有名詞、世界史上の人名の位置づけの理解が浅くて、本書の面白みが半減してしまった感あり。
・欧州の貴族と産業革命成金に始まる経済支配者たち、資源・戦争・植民地・閨閥といったツールを使って、脈々と成長を続けている、っと。日本は、間接的な感じ。資源もなくて、植民地にもならなくて、閨閥もつくらなくて。でも、搾取され、こき使われてるから、同じっか。
・冷戦って、理念としては、彼らの資産を守る戦争だったのかも。だとしたら、ふざけた話。
・この経済支配者たちは、今回の経済危機において、どうなるのか?その巣をアメリカから、他へ移すだけなのか?そこらは興味深いところ。



【目次】

   序章   世界を動かす”7つのメカニズム”
   第1章  遺産相続人の指令
   第2章  南アのゴールドが動かす資産価値
   第3章  CIAの経済戦略
   第4章  ヨーロッパ財閥の威力と組織
   第5章  ウォール街の国際投機人脈
   第6章  タックスヘイヴンによる地下経済
   第7章  金融ジャーナリズムの支配力
   あとがき 日本人の与えられた進路