『アメリカの経済支配者たち』 広瀬隆 著
- 作者: 広瀬隆
- 出版社/メーカー: 集英社
- 発売日: 1999/12/01
- メディア: 新書
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【所感】
・10年くらい前の著作。100年に一度のイベント中の今読むと、何か感じるものあり。
・世界史は、教科書を大人になってから、読んだだけだったので、ちょっと弱くて、世界史をもっとちゃんと知ってれば、かなり面白かったと思われる。流れは知ってるつもりなんだけど、固有名詞、世界史上の人名の位置づけの理解が浅くて、本書の面白みが半減してしまった感あり。
・欧州の貴族と産業革命成金に始まる経済支配者たち、資源・戦争・植民地・閨閥といったツールを使って、脈々と成長を続けている、っと。日本は、間接的な感じ。資源もなくて、植民地にもならなくて、閨閥もつくらなくて。でも、搾取され、こき使われてるから、同じっか。
・冷戦って、理念としては、彼らの資産を守る戦争だったのかも。だとしたら、ふざけた話。
・この経済支配者たちは、今回の経済危機において、どうなるのか?その巣をアメリカから、他へ移すだけなのか?そこらは興味深いところ。
【目次】
序章 世界を動かす”7つのメカニズム”
第1章 遺産相続人の指令
第2章 南アのゴールドが動かす資産価値
第3章 CIAの経済戦略
第4章 ヨーロッパ財閥の威力と組織
第5章 ウォール街の国際投機人脈
第6章 タックスヘイヴンによる地下経済
第7章 金融ジャーナリズムの支配力
あとがき 日本人の与えられた進路