『司馬遼太郎の日本史探訪』   司馬遼太郎 著

司馬遼太郎の日本史探訪 (角川文庫)

司馬遼太郎の日本史探訪 (角川文庫)


【所感】
・4時間くらい。

・元々は、1970年頃にNHKで放送された同名テレビ番組の文庫化、らしい。

・40年近く前に語られた歴史なれど、今読んでも、言われないとそんな昔の作品とは気付かない内容。

・それぞれの時代、それぞれの人物、短い文章なのに、なかなか読み応えのある内容。時代の背景、前時代からの流れ、社会の構造や価値観といったところから説明してくれるので、嬉しい次第。やっぱ、歴史語るときはこーでないと。

・特に気になったのは、北海道の開拓。最初、大変だったろうなぁ。昔みた、「北の零年」でも大変そうだったもんなぁ。でも、アメリカの西部開拓にあった夢とか意気込みとか、似たようなものが北海道開拓にもあったんだろうなぁ。現代のフロンティアって、どこだろうか?何だろうか?



【目次】

  源義経         平家を全滅させた軍事的天才
  楠木正成        湊川に戦死した南朝の忠臣
  斎藤道三        蝮と呼ばれて国を盗った男
  織田信長        近世を開いた合理主義の天才
  関ヶ原         天下を分けた大激戦の明暗
  朱印船         南方に進出した日本商人
  シーボルト       日本探求に賭けた青年医師
  緒方洪庵        幕末の人材を育てた蘭方医
  新撰組         尊攘派弾圧の幕末機動隊
  坂本竜馬        維新史を飾った陰の実力者
  幕末遣欧使節      花の都パリに現れた侍たち
  大村益次郎       上野戦争の官軍総司令官
  新世界”蝦夷地開拓史” 北海道開拓に夢を託した人々