『あたし彼女』   kiki 著

第3回ケータイ小説大賞

第3回ケータイ小説大賞受賞作「あたし彼女」



【所感】
・1時間くらいか、2時間くらい。読むというより、見るという感じで、さくさくいきました。
ケータイ小説を読んだことがなくて、偶然出会った一本。
・途中、なんどか泣きそうになってしまった。ってーか、会社で読んでたから、周りは黙々と仕事してる中、独り泣きそうになってた。ええ話や。
ケータイ小説大賞って、3回目かぁ。2年前からやってたってのが、凄いな。



【本の小説とケータイ小説
・本とケータイというデバイスの違い、って、大きいね。PCで読んだけど、ケータイなら片手で読める、とか。
・もちろん、読者、とりわけ、いまだと10代の子達となるんだろうけど、その違いも大きい。が、大人が通勤電車で読むケータイ小説とか、成り立たないのかね?OLが昼休みの一人ランチで読むケータイ小説とか。
・ケータイならではの作法の違いもあるっか。数行とか大胆に空けたり、1ページ1行とか、間を感じやすい。区切りが短いから、短い時間の繰り返しで読みやすい、とか。
・著者の違いもあるのかも。書いてる人間がわからない、というか、素人かもしれん、と思うと身近に感じやすい。作品を読んでるというよりも、他人の日記をのぞきこんでるような感じ。匿名性とか新人作家的なところかな、この点は、瀬戸内さんのケータイ小説との比較が有効かも。
ケータイ小説に向く小説と本に向く小説、って、読者側ではなくて、ストーリーやジャンルで違いがあるかも。