ニュースメディアのマーケティング


【キッカケ】
今まで、あんまり考えたことなかったのだけど、ニュースメディアに求められるマーケティング思考を読んで、確かに、ニュースメディアも、対象が多様化してきた昨今、マーケティングを考えなきゃいかんなぁ、と気づきをもらえた。結論は、今度にして、今回は、論点整理をば。



【ニュースメディアの対象とその変化】
前述のコラムによると、そもそも、ニュースメディアを必要としていたのは、社会人の男性だったと。で、終身雇用の崩壊だとかのライフスタイルの多様化と、インターネットの登場・普及により、既存のニュースメディアの凋落が進行している、と。当該コラムの主張としては、ネットの話はよく世間で言われてるけど、それだけでなくて、そもそもニュースの需要が減ってるんじゃない、ライフスタイルが変わってきてるんだもん、という点なんだろうか。



【疑問1:ニュースメディアの需要全体は、維持されてるのか、減っているのか?】
・マス媒体が拾ってきた類のニュースの需要ってのは、社会人男性において、維持なのか減少なのか?
・マス媒体が拾ってきた類のニュースに需要があった社会人男性のライフスタイルはどうだったのか?
・社会人男性のライフスタイルにおいて、日々需要が生まれるニュースの種類とは?
・とかの疑問があるのだけど、前述のコラムにみられるようなライフスタイルの多様化による需要の減少って、ちょっと幻想的な気がする。そもそも、新聞やニュース番組の需要って、本質的には無かったんじゃないか、って。紙面全体にくまなく興味があった人達がいたんだろうか?ニュース番組全部に関心があった人って、どんくらい?というような感じ。ただ、たまに出てくる関心事、とか、ニュース番組とか新聞で話題になることが、会社や仕事で話題になるから、それを見とかないと、会話にならん、というような必要性とか。
・ニュースメディア全体じゃなくて、ニュースメディアの中でも、落ち込みの差みたいなのは、ありそう。全国紙より地方紙が、とか、日経はマシ、とか、新聞よりテレビが、とか、CSは維持してる、とか、そういうデータ見てみたい、かも。



【疑問2:ニュースメディア内の視聴の分配というか獲得競争において、ネットメディアの獲得シェアは?】
新聞の定期購買率が減少する20代・30代をはじめ、相当数の社会人が、ニュースをネット媒体で見ているのはわかるのだけど、

   新聞やテレビのニュース番組という既存ニュースメディア vs ネットのニュース媒体

という構図だけではなくて、検索ってのが実は大きい気もしてる。新聞やテレビ番組でニュースをチェックしなくても、興味が出たときに、自由な時間に、検索をかければ、そのニュースにアクセスできるという意味で、検索の存在ってのが、日々需要の少ない層にとって、重要なことじゃないか、っと。



【関連リンク】
ニュースサイト「ワイドショー化」を考える
イノベーションのジレンマに襲われるニュースメディア