『図解でわかる部門の仕事 改訂版 経営企画部』 丹羽哲夫 著
- 作者: 丹羽哲夫
- 出版社/メーカー: 日本能率協会マネジメントセンター
- 発売日: 2004/05/01
- メディア: 単行本
- 購入: 10人 クリック: 54回
- この商品を含むブログ (6件) を見る
【所感】
・飛ばし読んだんで、1hくらい。
・上司から、経営企画っぽい仕事もしろ!って言われて、でも、経営企画って何?、とか思い、買ってみた。
・図解も多くて、経営企画部って何?、と思ってる人には、わかりやすくて一冊目に良さげ。ただ分量的に多い3章が、イワユル戦略論とか、MBAっぽい話で、それぞれの各論については、やはり別の良書があろうかと。そういう意味では、経営企画部という区切りでは、第1章・第2章・第4章か。
【経営企画部】
・結局、経営企画部って、社長とか取締役とかの経営幹部の業務の社内アウトソーシング部署という理解。とりわけ、経営幹部の業務が、例えば10個あって、でも、あれやこれやの理由で忙しくて、それが十分にこなせなくなってきて、コアな業務=経営幹部じゃないとできない業務から距離のある業務を、専門部署を作って分担するようなイメージか。
・その距離ある業務も、深さを求めれば、部署として独立できるだけの業務がでてきちゃう、っと。
・その中で、アウトソースされやすい業務が、定量的な情報の収集・1次分析・統合といったあたり。次が、トップダウン案件で、落とせるスタッフ組織が無いときに、万屋的に落として、その案件の実務部分や落とし込みなど細かいところをやるような業務。
・あとは、既存の流れを変えるような業務か。改革っぽいところ。既存のラインやスタッフでは、変化を避ける方向に動きやすいため、敢えて別の部署で取り扱う方が効果が高いような案件。
・本書とかだと、経営幹部の下請け業務だけでなくて、自立的に立案して上程し実行していくようなことが求められる、もしくは、今後、ますます求められる、とかある。でも、その立案とか実行って、一義的には、経営幹部自身の業務であるべきで。本書には明記していないけど、やっぱ、社長や取締役の技量不足とか器量不足という現実があるんだと思う。特に日本は。使えない役員が大勢いて、彼らに本来彼らがやるべき仕事をしてもらうといっても、それは不可能で、本人達も、そういった業務ができないだけでなくて、行う必要性をも認識できてない。でも、外部環境の変化が激しく、変化の周期が短期化している昨今では、それをやらないと、会社が生き残っていけなくて、ということで、折衷案として、そういった業務ができる人にやってもらう、というような。結局、経営企画部で立案しても、それを採用できる、判断できる経営幹部が上にいないと始まらないわけで、これって、なかなか矛盾というか、混乱というか、混沌というか。。。
【目次】
第1章 経営企画部の機能
1 経営企画部の位置づけ
2 経営企画部の業務特性
3 経営企画部門に必要な心構え第2章 経営企画部の業務
4 総合企画
5 戦略管理
6 トップサポート
7 組織体制の活性化
8 次世代事業・技術の選択と育成
9 経営システムの刷新第3章 重要な仕事の進め方
10 中長期経営計画の策定
11 経営組織の変革
12 事業再構築の実施
13 グローバル・スタンダードの導入第4章 経営企画部門に必要な知識・スキル
14 必要なスキル
15 業務知識
16 法的知識第5章 経営企画部門の最新動向
17 グループ外からの要請
18 グループ内からの要請付録 「経営企画部」専門用語集
資料 1 経営企画部門の業務内容と実施状況
2 各取組にあたって最初に提案した部署