『企業参謀』 大前研一 著
- 作者: 大前研一
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 1985/10/08
- メディア: 文庫
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【所感】
読破時間は、3時間くらい。本書のオリジナルは1975年に発刊だそうな。30年前にこの内容が書けるってのは、凄い!そしてまた、それから30年ほど経ているが、その内容は全く古さを感じさせず、ということは、逆に言えば、30年前からの課題がまだ解決されていない、とも言えるわけで。いやー、しかし、大前さんって、この頃から語り口や、ちょっとした自慢を加える書きぶりも同じなんだね。
今となっては、同様のテーマの本も多数出ていて迷うところだが、やはり初心者向けっか。75年に、こういった事を語る人が、皆無の状況で出した本だけに、当たり前っか。
【関心時】
読むに至った経緯的には、勝間さんのフレームワーク推奨に始まり、何年も前に買ってたのを思い出して、読んでみたもの。フレームワークが発端なので、本書の中でも、細かく読んだのは、1章:戦略的思考入門と2章:企業における戦略的思考の部分。
【KFS】
この単語もいろんなところで見てきたけど、やっぱ、結局、KFSなんだよね、とか思ってしまった。正しいKFSに如何に早く辿り着けるか、新しいKFSを構築することができるか、KFS問題集とかあると欲しい今日この頃。次の事業のKFSは何でしょうか?とかが、100問くらい回答付きで並んでるやつ。あー、それが、ビジネスケースなのか?今一、手軽感がないんだよね、ケース。簡単に上質のケースが入手できたら、いいのに。。。
【目次】
第1章 戦略的思考入門
1 戦略的思考とは
2 ものの本質を考える
3 問題点の摘出と解決のプロセス
4 つねに本質に迫るための方法論
(1)イッシュー・ツリー
(2)プロフィット・ツリー
5 問題解決成功の尺度となるもの
6 尺度の使い方
第2章 企業における戦略的思考
7 中期経営戦略計画
8 製品系列のポートフォリオ管理
PPM
PLC
9 製品・市場戦略
(1)市場性の動的把握
(2)内部経済の分析
(3)競合状態の把握
(4)KFSに照らした自社の強さ・弱さの客観的理解
(5)改善機会についての仮説の抽出・評価
(6)改善実施計画の作成・実施
(7)モニター・必要な軌道修正
第3章 戦略的思考方法の国政への応用
10 産業構造論の出発点
11 ニュージーランド沖の日本イカ船団
第4章 戦略的思考を阻害するもの
12 教訓米国哀史
13 参謀五戒
第5章 戦略的思考グループの形成
14 寄らば大樹と道場破り
15 シンクタンクと戦車