『クチコミの技術−広告に頼らない共感型マーケティング』 コグレマサト・いしたにまさき 著
- 作者: コグレマサト,いしたにまさき
- 出版社/メーカー: 日経BP社
- 発売日: 2007/03/29
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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【所感】
ノリが硬くて開きにくかったけど、文体は柔らかく、事例も多く、読みやすかった。2時間くらいっか。
リクツは、目新しい事はなくて、ま、そーだよね、という感じなれど、実際に体現してる著者が言うだけに、説得力高し。事例は、知らないことも結構あって、これ勉強。
タイトルが、大きく出てるけど、「ブログを使ったネット上のクチコミを加速させるノウハウ集」。
【ブログでのクチコミについて】
1.クチコミにおいて、リアル・ブログそれぞれの媒体の違いがもたらすクチコミの違いは何か?
伝播の速度・蓄積可否だけ?派生として、可視化 → 断続的再発生・再蓄積
2.クチコミが発生する必要条件として、製品・サービスにおける課題、ネタの課題、を分けて考える。
本質的なクチコミは前者であり、これを担うのは、企画とか開発部隊。
後者は付随的なクチコミであり、一番の機能は、伝播の加速。担うのは、プロモーション部隊。
このギャップをいかに繋ぐか。
3.企業メディアの可能性
【メモ】気になった言葉の抜粋
<(ブログ)クチコミのための7ヵ条>
1.担当者が自分の言葉で語る
2.頻繁に更新する
3.コメントやトラックバックを受け付ける
4.ブログを通じて会話する
5.質の高い製品やサービスを扱う
6.ストーリーを提供する
7.ネタを提供する
継続は力なり
ピークを作る
<ブログ(クチコミ)に向いた商品とは>
・体験しないとわかりにくい商品
・説明してもらわないと使い方がわかりにくい商品
・スペック表だけでは良さがわからない商品
・趣味嗜好のこだわりが強い商品
<炎上とどうつきあうか−やってはいけないこと>
1.嘘をつく
2.謝らない
3.対応のスピードが遅い
4.記事広告であることを隠す
5.ブロガーを対等に扱わない
<個人ブログが影響力を持ち始めるとき>
・半年間以上にわたって毎日更新する
・蓄積したエントリーの数が300を超える
・一日のPVが500以上になる
<影響力を測る>
1.アクセス数が多い
2.検索エンジンの結果で上位に表示される
3.コンテンツの量が多い
【紹介ツールサイト】
SEO(サーチエンジンオーレ)
ぐーまに
キーワードアドバイスツール
feedmeter
Kizashi
blogWatcher
MyBloglog
ping.blogers.jp
Bulkfeeds
【関連リンク】
公式ブログ
著者ブログ「ネタフル」
著者ブログ「みたいもん!」
【目次】
まえがき
「ネットを活用したいけれどもどうしたらよいかわからないマーケティング担当者」に向けて、ネットでクチコミを起こすための考え方やノウハウを、クチコミの伝播を担う立場である「ブロガー」の視点から解説する本
第1章 ブログ・メディアの登場:ブログが重要な理由の解説
1−1 メディア化する個人ブログ
1−2 クチコミの正体
1−3 意外なコンテンツがアクセスを集める
1−4 消費者はすでにWeb2.0の渦中にいる
第2章 ブログのクチコミ・パワー:ネット上でクチコミを起こすノウハウの紹介
2−1 クチコミの起こし方
2−2 継続は力なり
2−3 炎上とどう向き合うか
2−4 ふつうのブログがメディア化する瞬間
第3章 クチコミの効果測定
3−1 なぜサイトを評価する必要があるのか
3−2 サイト評価の方法
3−3 クチコミの効果を調べる
第4章 アフィリエイトとアドセンス
4−1 影の主役アフィリエイト
4−2 アドセンスという起爆剤
第5章 事例に学ぶクチコミのネタ
5−1 試用レポートが話題になるワケ
5−2 ソフトのクチコミはあの手この手
第6章 開発者に聞いてみた
6−1 Movable Type日本語化の舞台裏
6−2 更新情報の収集とブログ検索
本書で紹介したサイト一覧
あとがき
著者紹介