『日米開戦』   T・クランシー 著

日米開戦〈上〉 (新潮文庫)

日米開戦〈上〉 (新潮文庫)

日米開戦〈下〉 (新潮文庫)

日米開戦〈下〉 (新潮文庫)


【所感】
・主な舞台は、1994年(だったかな?)の日本とアメリカ。今となっては、20年前。今は昔、といったところか。当時の日本国内を思い出すに、本書にあるような壮大な実験を行えるような雰囲気はなかったような。逆に、外資系金融機関に食い物にされた時期という印象もある。
 
ソ連崩壊後の世界情勢って、この本を読む限り、かなり不安定だったんだなー、っと。恐らく、当時の関係者にとっては、自分が思っているよりも、遥かに不安定で、不安な状況だったのでは、と思った次第。
 
・この頃で、戦争は、すでに、兵士よりも兵器の戦争に完全になっちゃってるなー、っと。もちろん、太平洋戦争とかもそうだったけど、もっと兵器戦争になっているというか。戦争力というか、兵力という面で、徴兵制の意味合いって、そりゃ減るわいな、っと。
 
・著者からみた、戦後日本は、
  企業(≒財閥?)による実質的な支配構造であったのかな?
  米国と仲良くしてるけど、どっかで信頼していない、とか、見返してやりたい、とか?
  わけのわからん、凄いことをしそー、とか?
 そんな感じなのかしらん。

・しかし、ライアンは不死身、というか、凄い運、もとい、運命の持ち主。アメリカン・ヒーローっぽい。