『ウェブ人間論』   梅田望夫・平野啓一郎 著

ウェブ人間論 (新潮新書)

ウェブ人間論 (新潮新書)

【所感】
「ウェブ進化論」に引き続き、本書も2年ぶりに再読。
 
・2006年12月に出た、両氏の対談本。「ウェブ進化論」の復習みたいな部分が半分、で、人間って、という部分が半分といった内容。
 
・変化の早いこのご時勢に4年も前の本を読んでるのだから、当然だけど、対談の論点とか結構懐かしいものが多かった。いくつかは、その結論が出てるものや、まだ論点として残ってるものや。
 
・今だと、第4章 人間はどう「進化」するのか、だなぁ。ここにモバイルインターネットが加わった内容で、第4章、お二人の意見、聞いてみたいところ。価値観という面では、自分の価値観により近い者同士の島宇宙と、島宇宙を越えうるより普遍的な価値観、その候補として、ハッカーエシックス。個人的な興味としては、常時繋がる、ことに関心あり。技術的にもコスト的にも、可能になってきたわけで。これが、コミュニケーションを根本から変える鍵になる気がする。でも、その変化について来れる人は、まだ限られてるんだろうーな、っと。


  
【目次】

    第1章 ウェブ世界で生きる
    第2章 匿名社会サバイバル術
    第3章 本、iPod、グーグル、そしてユーチューブ
    第4章 人間はどう「進化」するのか
           ブログで自分を発見する
           「島宇宙」化していく
           ネットで居場所が見つかる
           頭はどんどん良くなる
           情報は「流しそうめん」に
           ウェブ時代の教養とは
           魅力ある人間とは
           テクノロジーが人間に変容を迫る
           1975年以降に生まれた人たち
           百年先を変える新しい思想