『文明の衝突と21世紀の日本』 サミュエル・ハンチントン 著
- 作者: サミュエル・ハンチントン,鈴木主税
- 出版社/メーカー: 集英社
- 発売日: 2000/01/18
- メディア: 新書
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・「24 シーズンⅥ」を見た直後に読んだので、その解説みたいな感じ。
・小難しそうなテーマにも関わらず、すごーい読みやすくて2h程度で読破。
・「文明の衝突」の抜粋、98年の東京公演「21世紀における日本の選択」、「フォーリン・アフェアーズ」誌99年掲載の論文「孤独な超大国」の3本だて。
・理論というか分析の構図がシンプルなだけにわかりやすく、ちょっとカルチャーショック。ハンチントン理論だけが唯一の見方ではないんだろうけど、言われてみると、おっしゃる通り、と頷きの連続。
・日本って、特殊だよなぁ、と前々からわかっていたけど、孤立とまで言われると、そんくらい特殊かぁ、と。コミュニケーション無しに意思疎通ができないって事だよなぁ。もっと外に出て、もっと来てもらって、コミュニケーションを増すしかなさそうだけど、それができない閉鎖性がまた特色となると、うーん、辛いところ。日本の孤立を避けるには、デスラー総統みたいな世界共通の敵でも出現してもらうしか無いのか。
【目次】
21世紀における日本の選択 − 世界政治の再編成
冷戦後の世界
パワーの構造
文化および文明的観点から見た孤立国家・日本の特徴
孤立する国家 日本
西欧化しない日本
革命のない日本
中国と日本
中国と日本とアメリカ
東アジアの命運孤独な超大国 − パワーの新たな展開
パワーをめぐる国際関係
アメリカは慈悲深い覇権国ではない
無法者の超大国
柔軟な対応
孤独な保安官文明の衝突 − 多様・多文明的な世界
多様化・多文明化する世界
文明の性質
現代の主要な文明
文明の構造
中核国家と文明の断層線での紛争
冷戦後の国際政治
アジアとアメリカの冷戦
転機となる戦争、アフガン戦争と湾岸戦争
西欧の再生はなるか?
文明の共通した特性