『イノベーション・マネジメント入門』   一橋大学イノベーション研究センター 著


イノベーション・マネジメント入門―マネジメント・テキスト

イノベーション・マネジメント入門―マネジメント・テキスト


   
【所感】

イノベーションという単語への理由の無い憧れと表紙のシンプルさに惹かれて一読。イノベーション系の本を複数読んだ後だからか、非常に読みやすく、かつ、頭の整理に丁度よかったかも。新規事業とか事業開発の周辺部というか、周辺部との関係性みたいなところが、整理できた感じ。

一橋大学イノベーション研究センターが編纂してて、章立てが14章とか思うと、大学か大学院の教科書を想定してる模様。章立てをみても、最初の1章と2章で、概要(定義と歴史)を説明して、そのあと、イノベーション経営学(第1部3章〜9章)と経済学(第2部10章〜14章)で大きく分解して、イノベーションをそれぞれの側面ごとの解説というか論点を紹介してくれてる。まー、昔ながらの大学とか大学院での授業用入門書という作り。なので、参考文献が充実してる。

・今、思うと、昔、就職活動してた頃には、単語を知らなかったから、面接とかで、新しいこと、やりたいっす、とか、世の中を変えること、世の中が変わるようなこと、やりたいっす、って言ってたけど、それって、イノベーションだったんだなぁ、ということを思い出したというか、ようやく気付いた。



   
【目次】

   第1章 イノベーション・マネジメントとは
   第2章 イノベーションの歴史

   第1部 イノベーションと企業・経営
         第 3章 イノベーションのパターン:発生・普及・進化
         第 4章 イノベーションと企業の栄枯盛衰
         第 5章 イノベーションと企業戦略
         第 6章 新製品開発のマネジメント
         第 7章 イノベーションと企業間システム
         第 8章 創造的技術者の論理とパーソナリティ
         第 9章 イノベーションと熟練

   第2部 イノベーションと経済・制度
         第10章 イノベーションと経済発展
         第11章 技術政策
         第12章 知的財産権イノベーション
         第13章 ベンチャー・ビジネスと制度としてのベンチャー・キャピタル
         第14章 イノベーションと大学の役割