『日本産業 三つの波』 伊丹敬之 著
- 作者: 伊丹敬之
- 出版社/メーカー: NTT出版
- 発売日: 1998/07
- メディア: 単行本
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【所感】
・日本の戦後産業史とか産業面からみた日本戦後経済の本。
・98年の本なれど、全く古さを感じさせない、まー、史の本なので、当たり前ではあるが、これからの時代を語っている2章と12章においても、古さを感じさせない。この10年、何をやってきたんだ、この国は!という感じもあり。
・第1の波 1955〜74 オイルショックまで 成長の原動力は重化学工業(鉄鋼・化学・機械・重電・造船)の成長=機械産業化 輸出yより内需
・第2の波 1975〜93 バブル崩壊まで リード産業は、自動車とエレクトロニクス 内需より輸出
・第3の波 最終財の「支援型」産業と「統合型」産業
・次の波は、前の波の遺産をベースに、前の波の段階で胎動
・20年周期で考えるならば、1994〜2011の震災までが、次の周期で、2012〜30くらいがその次の周期か。
【目次】
1章 戦後産業発展の二つの波
2章 90年代の混迷から第三の波へ
3章 造船 : いつまで世界の王座を守れるか
4章 鉄鋼 : なぜいまも世界一なのか
5章 VTR : なぜ世界を制覇できたのか
6章 自動車 : なぜ成功し、そして急ブレーキか
7章 円高 : なぜ早く大きな回復ができたか
8章 化学 : なぜ世界に立ち遅れたのか
9章 銀行 : ほんとうに発展したのか
10章 半導体 : なぜ三つの「逆転」は起きたのか
11章 コンピュータ: なぜ伸び悩んでいるのか
12章 成功パターンと新しいキーワード
12章 成功パターンと新しいキーワード
1節 日本産業の成功パターン
技術の本質と組織の得意技
人材の量と人的ネットワーク
国内市場の需要と競争
キャッチアップへの障壁とプッシュ要因
技術の合理性と人本主義
2節 世界の壁、日本の壁
二つの壁
世界の壁
日本の壁
3節 新しい時代へのキーワード
複眼の発想
二つの壁を乗り越えるキーワード
新たな成功パターンへのキーワード
自由な実験
市場での資源蓄積
日本列島の三つの顔
歴史のあざなえる縄