『赤と黒』    スタンダール著


赤と黒(上) (新潮文庫)

赤と黒(上) (新潮文庫)

赤と黒(下) (新潮文庫)

赤と黒(下) (新潮文庫)


【所感】

+数世紀前でも、田舎と都会の人間模様とか、人間の欲とか、恋愛模様のベーシックなところなどなど人の考えることって、既に確立されてるというか、その頃から変わらないらしい。→この確認作業として、源氏物語、読みたくなった。


+ジュリヤンが、最後に、人妻を衝動的に殺しにいった理由がわからん。ここが文学なのか?


+上流階級のサロンみたいのいいな。ただし、オベッカ言って仕事もらうような奴とかは来てくれなくていいけど。


+本作が世で絶賛されるポイントはわからん。


+翻訳物苦手だったけど、この翻訳は見事だと思った。読みやすい。


+ジュリヤンに惚れた、惚れてしまった二人の女は、カッコイイと思う。あれこれ考えているようで刹那的で。いわゆる「良い女」に、あの二人の女主人公は入る?


+うーん、でも実は、二人とも、ジュリヤンに洗脳されてるとも言えるか。
  結果的な部分もあるけど。
  そーいう意味だと、経験不足で純粋なままだったって事かな。
  そーすると、ちょっとカッコよさが減る。。。
  でも、見てくれが良くて、純粋で刹那的であれば、それで充分だな。